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大規模修繕工事の工事内容にもっと迫ろう! ~シーリング工事~

2019.04.26

大規模修繕工事

sealingこれまでの防水工事のお話で、建物の劣化を防ぐために防水が重要であることはご理解いただけたかと思います。
その中で部材同士のつなぎ目や伸縮部分、金属とコンクリートの取り合い部分からの水の侵入を防ぐのがシーリング工事です。
最近マンションではこのシーリング工事に利用するシーリング材の種類も増え、その重要度は年々増している傾向にあります。

 
そういった背景から、今回はシーリング工事についてお話します。

 
 

シーリング工事とは

シーリング工事とは外壁と外壁の間、外壁とアルミサッシの間、手すりや笠木など建具とコンクリートの間にできるスキ間をシーリング材で埋める処理を指します。
 
このシーリング工事によって、建物の隙間からの雨水の侵入を防いだり、地震で建物が揺れた時や強い風の風圧を受けたりした時に、目地(部材間の継ぎ目)の動きに追随・伸び縮みをし、建物を漏水等から守るという機能があります。
シーリング材は充填剤、コーキング材、コーキングなどと別の呼ばれ方をすることもありますが、素材と機能は同じです。
また工事の種類は古いシーリングを全て撤去、新しいシーリングを充填する「打ち替え工事」と古いシーリングの上から新しいシーリングを足す「増し打ち工事」の2種類があります。
 
こちらは劣化具合から業者が判断して決めていくので、信頼できるプロに工事をお願いしたいところです。

 
 

シーリング工事の工程

では、シーリング工事の工程について順を追って説明しましょう。
 

1.除去(打ち替え工事のみ)

打ち替え工事の場合はシーリング材の撤去が行われます。

 

2.清掃

撤去したシーリング材を片付けた後は接着部分を丁寧に掃除します。増し打ち工事の場合も同様に、古いシーリング材の表面をきれいにしていきます。

 

3.バックアップ材/ボンドブレーカーの取り付け

シーリング材を充填する目地の深さ調節、三面接着などを防ぐために行われるのがバックアップ材やボンドブレーカーの取り付けです。

 

4.マスキングテープによる養生

シーリング材を充填した際に余分なところに付着しないようにするための処置です。

 

5.プライマーの塗布

シーリング材を充填する部分にプライマーを塗布し、綺麗な状態にして準備を整えます。

 

6.シーリング材の充填

コーキングガンを使ってシーリング材を充填します。職人の技能や経験によって仕上がりが変わってくる部分です。

 

7.ヘラでならす

シーリング充填後、へらを使って表面を鳴らしながら圧着し、密着性を高めながら余計な材を除去していきます。

 

8.工事完了

マスキングテープをはがして工事完了です。

 
品質向上のため、古いシーリング材の除去から新しいシーリング材充填まで、作業は1日で終わらせる必要があります。

 
 

シーリング材の種類

シーリング材は用途に応じていくつかの種類の中から使い分けを行うのが基本です。
 

・変成シリコン系シーリング材

多く外壁で使われるシーリング材で、耐候性・耐久性・及び耐熱・耐寒性などに優れています。ガラス以外の材料で使われます。
 

・ウレタン系シーリング材

弾力性に富むシーリング材です。耐久性は一番ありますが、そのままの状態ですと紫外線に弱く、また、ホコリを吸い付けてしまい汚れやすいため、塗膜で被せる場合に使用します。

このようにシーリング材を使う際は、施工場所の環境といった条件、施工箇所の部材、施工するときの環境(雨天は避ける)など、様々な条件を考慮し慎重に行う必要があります。

 
 

シーリング工事の費用と耐年数

シーリング材の耐用年数は一般的には5~10年程度ですが、その表面がむき出しの場合とそうでない場合とでは、耐用年数に違いが出てきます。加えて、湿気や太陽光などの外部環境の影響を受けやすい部分とそうでない部分もシーリング材の劣化スピードが異なってきます。約5年を過ぎたあたりからシーリングのひび割れ・肉やせ・はく離等の劣化がはじまります。

 

【費用の目安】

シーリング打ち替え工事の参考単価:700~1,200円/m2
シーリング打ち増し工事の参考単価:500~900円/m2

 
 

まとめ

シーリング工事は地味で、シンプルな工事に見えますが、その重要さときめ細かい作業が必要な点はご理解いただけたのではないでしょうか。
事前に施工業者と十分な相談を行い、適切な作業が行えるように準備しましょう。

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