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大規模修繕工事の工事内容にもっと迫ろう! ~防水工事(廊下・階段)~

2019.04.12

大規模修繕工事

kaidan新築時にはあまり防水処理を施されていないことも多い共有廊下ですが、美装性の維持向上、水漏れ防止や躯体の保護という観点から、大規模修繕工事の際に床面の防水処理を行うことが望ましい箇所です。
最近のマンションでは塩ビ防滑シートが貼られているのが一般的ですから、その見た目の美観や高級感に引け目を感じてしまう住人の方もいらっしゃるかもしれません。
 
そこで今回は防水工事の内の「廊下・階段の防水工事」についてお話します。

 
 

廊下・階段の防水の役割

前回お話したバルコニー同様、共有廊下や階段の下には居室がありません。それゆえ防水についてはあまり重視されてきませんでしたが、コンクリートの劣化や乾燥に伴う収縮、ひび割れが避けられず、こうした部分から浸水して建物全体の劣化を早めるとわかってきたため、その重要性が見直されています。
 
また共有廊下は居住者にとって日常的に利用する通路ですので、完全に閉鎖することができず、少し壊れたからといって簡単に工事が行える場所ではありません。常日頃多くの人が通ることから、防水性に加え耐久性も求められるといっていいでしょう。

 
 

廊下・階段の防水工事の種類

主な工事は下記の2種類です。
 

・ウレタン防水

ウレタン塗膜を利用した防水仕上げです。
施工の際、下地から数えて3回塗る必要があるなど手間がかかります。そのため施工時に入居者の利便性が奪われる点がデメリットとしてあります。
しかし、最近では超高速硬化ウレタンという素材が登場、乾燥時間が短くて済むため、居住者の生活にとってのマイナス影響が少なくなる利点があります。
超高速硬化ウレタンは水蒸気の透過性が高く、下地と一体化しやすいため、従来のウレタンの弱点となっていた「もろさ」がカバーされています。

 

・シート防水

ウレタン防水とは異なり、乾燥時間がなく工期が短縮できる素材です。また防水シートの種類は様々で、美装性の高いもの、防水能力が高めのものなど広い選択肢があります。
特に近年は美装性の高いビニル製シートが製品化されており、ウレタン防水よりも広く採用されています。またシート防水は遮音効果、防滑性能も期待できます。
最近ではシート防水での工事が多いものの、すべての箇所がシート防水で十分というわけではありません。
排水溝、幅木廻りなどの水の通り道についてはウレタン樹脂を塗布しつつ、シートとシートの貼り合わせた部分を溶接、かつシーリング処置を行い、防水性を高める必要が出てきます。
階段部分については美装性向上を目的として、磁器質タイルを全面に貼り付けて仕上げを行うケースもあります。

 
 

廊下・階段の防水工事の費用と耐年数

費用と耐年数から比較してみましょう。
 

・ウレタン防水

 ㎡単価:3,500円~8,000円
 耐用年数:メンテナンスしない場合、5年から15年程度
 保証年数は1年から10年
 

・シート防水

 廊下の場合、m2単価で3,800円~5,500円
 端部シール処理・下地調整等は別料金となります。
 耐用年数:メンテナンスしない場合、15年から25年程度
 保証年数は10年

 
 

まとめ

大規模修繕工事においては予算や工期の関係で、足場を必要としない廊下・階段のシート防水を先送りにするケースも少なくありません。
その際にもすべて着手しないのではなく、先を見越して防水工事を床面に少しだけ伸ばしておくなどの工夫ができます。
このような相談が可能な長期的に頼れるパートナーを見つけ、大規模修繕工事を進めていきましょう。

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