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工事内容にもっと迫ろう! ~躯体補修工事~

2019.01.11

大規模修繕工事

躯体補修大規模修繕工事というと、塗装工事、防水工事、洗浄工事を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、躯体補強工事はご存知でしょうか。
躯体補強工事の「躯体」とは建築物の構造体のことで、鉄筋や、コンクリートなどマンションの構造を支える大事な部分です。
それゆえ、躯体補強工事は大規模修繕工事の中で最も重要な工種だとも言えるでしょう。

今回はこの「躯体補修工事」についてお話します。
 
 

躯体補修工事とは

躯体補修工事とは下地補修工事の一つで、躯体や下地の劣化・破損個所の適切な補修を行います。躯体補修工事の実行によって、建物の安全性と耐久性の維持を実現できます。
具体的には柱などに使われているコンクリート内部の鉄筋がさび、ひび割れや浮きなどが発生した場合の補修や、コンクリートが落ちてしまっている部分には、周辺コンクリートの除去と、鉄筋のさび落とし、防錆処理を行い、ポリマーセメントモルタルといった補修材で補修します。

 

躯体補修工事の流れ

躯体補修工事の流れは、調査→マーキング→補修→完了という形で進みます。
調査は、躯体や下地の劣化部分を見て回り、打検ハンマーにて外壁調査をおこないながら、問題個所にマーカーやテープを用いてマーキングをします。その際補修方法ごとにマーキングしておき、補修工事を円滑に進めやすくします。その後補修工事が行われ、完了という流れになります。
 
管理組合が躯体補修工事について検査を行う時期は、以下のフェイズに分かれます。
 

  • ・補修箇所マーキング完了時
  • ・補修作業中
  • ・補修完了時

 
補修箇所マーキング完了時には、漏れや抜けがないか管理組合の方でチェックし、補修個所に不足がある場合などは施工会社に指摘し、リストに加えてもらう必要があります。
補修作業中は工事の内容に問題がないかの確認がメインです。補修完了時は工事の出来栄えや工事し忘れた個所がないか、しっかりとチェックします。
 
それでは劣化の状態と補修方法について少しご紹介します。

 
 

ヘアークラック

0.2mm程度以下のひび割れで、ヘアー=髪の毛ほどの細いひび割れを指します。自然に乾燥する過程で発生するひび割れで、表面だけにできた状態なので、巾や深さも浅く、放置しても特に問題はありません。補修は表面処理をして仕上げをすると綺麗です。

 

主な補修方法

・フィラー処理:ペースト状のポリマーセメントモルタルを擦りこむ処理
 
 

構造クラック

0.2mmを超えるひび割れで、放置すると建物の安全性に影響を及ぼす可能性が出てきます。クラックからの浸水によりサビが発生し、放置すると建物の強度が低下し、安全性の維持に問題が発生するため必ず補修が必要になります。

 

主な補修方法

<エポキシ樹脂低圧注入工法>
低粘度のエポキシ樹脂を低圧カードリッジでひび割れに注入
 
<Uカットシーリング工法>
ひび割れをU字にカットし、カットした溝の底にシーリング材を充填、ポリマーセメントモルタルで埋め戻す
 
<エポキシ樹脂アンカーピニング工法>
エポキシ樹脂の注入とステンレスピン挿入の併用

 
 

まとめ

大規模修繕工事によって防水設備が新しくなったり、外観が綺麗になったりすることも大切です。
しかしその屋台骨である躯体そのものを補修するのも、マンションに安心して住み続けるために大変重要です。
大規模修繕工事は躯体を補修するまたとない機会です。表面だけでなくしっかりと躯体補修工事にも取り組みましょう。”

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