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あの時は気付かなかったのに!とならないための竣工検査

2018.07.22

大規模修繕工事

20180722マンションの大規模修繕工事完了後に行われる手続きの一つに、竣工検査があります。
 
竣工検査は通常、引き渡しの前に行われますが、その目的は修繕工事が適切に実施されたかどうかの確認です。
 
今回はこの「竣工検査」についてお話します。
 
 
 

竣工検査とは

竣工検査とは、大規模修繕工事終了後、契約通りの仕様、内容で適切に工事が行われたかどうかの確認をする検査です。
 
最近では人手不足や短い工期などの影響で工事の施工品質の低下が懸念されることもあります。
しっかり高品質な施工を確保するために、竣工検査を専門家の力を借りて厳密にチェックするケースも増えてきています。
 
足場を組んで行う工事については、足場解体後は見られなくなってしまうことから、竣工検査を、部分的に解体前に実施することもあります。検査を行える時に行う必要があるため、専門家に依頼する際は早めに話を通しておくと良いでしょう。
 
 
 

竣工検査を外部専門家に依頼するメリット

竣工検査を外部専門家に依頼するメリットは、施工会社との利害関係がない第三者による客観的な検査ができるという点です。客観的な立場から、管理組合にとって重要な報告やアドバイスを受けることができます。
 
加えて
 

  • ・管理組合の知識が乏しくても竣工検査をスムーズに進められる
  • ・雑な工事や手抜き工事を見抜ける
  • ・仕上がりの良し悪しを判断してくれる
  • ・工事内容が工事仕様書の通りに行われているかの判断をしてくれる

 
といったメリットがあります。
 
 
 

発注方式によって専門家による検査が行われない可能性も

大規模修繕工事の発注方式を「設計監理方式」で行うか、「責任施工方式」で行うかによって、検査方式に違いが出てきます。
 
「設計監理方式」では、設計事務所に工事監理、竣工検査も含めて委託するので第三者である専門家が施工内容を確認し、その内容に対して責任を負ってくれます。
一方で「責任施工方式」では、工事の監理と施工が同じ会社になっているため、管理組合が直接立会って検査を行う必要があります。
 
 
 

主な検査項目

竣工検査のポイントは主に、下記の通りです。
 

  • ・契約、図面通りに行われているか
     工事対象箇所はすべて実施されているか、予定通りの内容で工事が行われているかを確認します。

 

  • ・施工ムラのチェック
     防水シートや塗装、吹付け、タイル目地などにムラがないかなどを確認します。

 

  • ・汚れのチェック
     仕上がり面に汚れやゴミの付着がないかなどを確認します。

 

  • ・一時退避物が元通りになっているか
     住民所有物など、施工の都合で一時的に撤去したものが、施工前の状態に戻っているかを確認します。

 
また、ベランダなどの専有部分や、廊下などの共有部分でも、専有性の高い場所などは居住者にも確認を依頼し、不備がないかどうかを確認してもらうとスムーズです。
住民にチェックリストを配布するなど効率的に意見を集約できる方法を試行しましょう。ただ、あまりに厳密過ぎると業者の粗探しのようになってしまいます。無用なトラブルのもとになるので、適度な線引きを管理組合で行っておく必要があります。
 
 
 

第三者への依頼もあり

専門的な知識を要する竣工検査ですから不安が残る場合には、専門家などの第三者に依頼するのもひとつの方法です。
仮に責任施工方式で工事を発注した場合でも、必要に応じて第三者である専門家への検査依頼もリスクヘッジとして考えておいて良いでしょう。
 
引き渡しの後で「あの時は気付かなかったのに!」とならないために、管理組合だけで検査を行う場合でもしっかり時間を取って納得行くまで検査に臨みましょう。
不明なところは曖昧にせず、きちんと質問して明確にしておくと知識として残るので、以降の竣工検査の際にも有効になります。

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